投資の原則とは。知っておくべき2つのポイント。

伝説のトレーダー集団タートルズ

株は大学時代から、FXは10年ぐらい前からやっていますが、色々と投資に関する本を読んでいます。中でも一番影響を受けた本は、ダントツで「伝説のトレーダー集団 タートル流投資の魔術」になります。

かつて、伝説のトレーダー二人が賭けをしました。その賭けとは、「伝説のトレーダーは育成可能か」という賭けです。一人は育成はできない、天性のものだという主張。もう一人は育成可能と言う主張でした。

その賭けを実証するために作られたトレーダー集団がタートルズです。タートルズは育成可能と主張した伝説のトレーダーの言うとおり、伝説のトレーダー集団として名を馳せることになりました。

作者のカーティス・フェイスはそのタートルズの中でもトップの成績で卒業したメンバーです。

トレードに聖杯は存在しないが原則は存在する

この本にもありますが、彼らが実践していた投資の手法は驚くほどシンプルで、現在ではシステムトレードで用意に自動売買できそうなルールでした。

ただ、対象としている市場は非常に広範囲にわたり、また1回でいくら投資可能なのかを計算するのが若干複雑であることと、タートルズが活躍していた時代は売買を1日単位で行うような今に比べるとゆっくりしたものであるため、現在にそのまま持ってくるのは難しいと思います。

ただし、タートル流投資の魔術で言われているのは、いまだに通用すると思われる原則です。

ポイント①トレードのルールを守る

過去の実績から検証を重ね、どうやらこの方法であれば儲かるというルールを発見したとします。そのルールは過去の実績から見れば確実に儲かるかもしれませんが、未来に渡って儲かる保証はありません。

そういった時に、負けが続いたりすると「もうこのルールは使い物にならないんじゃないか」という疑問が沸いて来て、ついルールを逸脱したトレードを行ってしまいます。そうなったら最後、ルールをどんどん外れていき、自己流の勝てないトレードを始めてしまいます。

例えば、勝率70%であったとしても10回連続負ける確率は0ではありません。淡々と信じてやっていけるかどうかは非常に難しい問題です。

ポイント②大切なのは退場しないこと

タートルズ投資の魔術を読んでいると、買いと売りのルールは非常にシンプルなのですが、買っていい金額がいくらなのかは市場や変動率に応じ柔軟に決められ、どんなに損しても全体の金額の2%に収まるようになっています。

先ほどいったように、確率的に70%であったとしても、10回連続負けることもあります。あるいは、突然地震が起きて予想だにしなかった金額が動くこともあります。

そうなった時に、口座のお金がほとんど吹き飛んでしまうようなトレードの仕方をしているといつか破滅します。例えるなら、ロシアンルーレットをやっているようなものです。

投資では思いのほか頻繁に「予想だにしなかった事態」が起こります。ここ10年でも、2008年のサブプライムローン問題、2011年の東北大地震、2014年のアベノミクス、2015年のスイスフラン防衛ライン撤廃と口座のお金が吹き飛ぶのに十分な値動きがあった事象が起こっています。

そういう動きの中でも退場させられることなく喰らいつくためには投資額を上手くコントロールする必要があります。

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