ゼルテニア城
雨のフィナス河を渡り、ゼルテニア城に到着したラムザ達は、ディリータに会います。
ラムザは、ディリータをゴルターナ軍に送り込んだ教皇の狙いを単刀直入に聞きます。
ディリータは危険を冒して会いに来たラムザに対し、率直にゴルターナ公とオルランドゥ伯の暗殺が任務であることを告げます。
ラムザは驚きますが、ディリータはラムザに静かにするように言い、本当の計画を話します。王家や貴族に対して不満を持つ、骸旅団のような人々を煽り、各地で反乱を起こさせ、民衆を不安にさせます。
どちらの陣営も反乱のために兵を割くことはできず、その結果、膠着状態を打破するために早期に決着をつけようとします。
現に情勢はディリータがいう計画の通り、両軍は決着をつけるためにべスラ要塞に集結しつつあります。これも教皇の企みの一環だということです。
計画は続きます。両軍が決着をつけようと対峙したとしても、決着はつけさせず、ゴルターナ公とラーグ公を暗殺することで更なる混乱に陥れます。
暗殺の対象は、側近のオルランドゥ伯やラムザの兄ザルバック、ダイスダーグも含まれます。
こうして指揮系統を壊滅させ、和平を結ばざるを得ない状況に追い込み、協会が仲介者として平和に導くという筋書きです。
このとき、ゾディアックブレイブも復活する計画ですが、それを阻んでいるのがラムザです。
ラムザはディリータは聖石を狙っているのではないかと聞きますが、ディリータは今のところ目指すところが同じため、ラムザと敵対するつもりはないといいます。
また、オヴェリアと離れるわけには行かないため、ラムザと同行することはできないといいます。ディリータはオヴェリアを目的達成のための道具と見ているのか、本当に愛しているのか自分でもよくわからないようです。
異端審問官ザルモゥ
再び、ザルモゥが現れラムザを捕らえようとします。ディリータは姿を見られてしまったため、ザルモゥを殺害しようとします。ラムザはザルモゥも真実を知らず利用されているに過ぎないと情けをかけようとします。
ザルモゥとディリータは互いに主張を譲らず、激しく舌戦を繰り広げます。グレバドス教の敬虔な信者であるザルモゥと真実を知るディリータの間では理解し合えるはずもなく、互いに一方的な主張を繰り返すのみです。
ザルモゥは前回ラムザが逃走したことを受けて、処刑が決定されていることを伝えます。ラムザは戦わなければならないと腹をくくります。
ザルモゥは倒され、ラムザは”雷神シド”オルランドゥ伯に会いに行きます。
ラムザとディリータは握手を交わし別れます。そのままラムザを帰すのもディリータにとっては計算のうちのようです。