エクスカリバー、天叢雲剣、クラウ・ソラス伝説の武具の力

伝説の武具として世界中で伝わる剣や槍

ファンタジーの世界でも有名な剣としてアーサー王伝説に登場する聖剣エクスカリバーがありますが、このように武器そのものに不思議な力が宿り、持つ者に力を与えてくれる伝説上の武器は世界中に様々な伝承と共に存在します。

日本でも、天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ)またの名を草薙の剣という日本神話で登場する伝説の武器であり、現在も三種の神器の一つとして有名な剣があります。

ファンタジーの世界では武器・防具がキャラクターを強化する

現実世界で、例えば軽くて丈夫な靴を履いたりすれば、多少は走りやすくなったりすると思いますし、例えば日本刀を持っていれば、素手よりは相手を傷つけることが容易になります。

しかし、同じ日本刀であれば、多少出来に違いがあってもそこまで大きな影響は無い気がします。剣道の達人が錆びた日本刀で戦っていて、素人がどれだけすごい名刀で対峙しても剣道の達人が100%勝つと思います。

ところが、ファンタジーの世界ではキャラクターそのものの強さより武器の強さのほうが重要な場合が多々あります。正直、エクスカリバーというのが実際に存在したとして、名工が鍛えた剣であることは間違いないでしょうが、他を圧倒する不思議なパワーがあるわけではなく普通の剣だと思います。

ファンタジーの世界で武器・防具が重要な理由

物語には急展開が必要な局面がありますが、武器・防具に圧倒的な力があるという設定は、この急展開を生みやすいというメリットがあります。

例えば、圧倒的不利な状況に主人公が追い込まれ、絶体絶命のピンチに陥った時に伝説の武器の力が解放され逆転勝ちするという物語は、武器が人の能力をはるかに凌駕する力を持っていないと演出できません。

ここで、武器の不思議な力でというのはなんとなく自然な感じがしますが、突然主人公が肉体的に強くなってというのは「なんで?」と思ってしまいます。そこになんらか理由付けがされれば話は別です。魔法の薬を飲むとか、封印されていた力が何らかのきっかけで解放されるとか武器の力である必要はありませんが、武器の力は武器を奪われる事で元の弱い状態に戻すことも簡単ですし、物語の舞台装置として使いやすいというのはあると思います。

 

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