ヴァルキリープロファイル。シミュレーションRPGの可能性について

ゲームにできそうな物語

昔から、ゲームにもできそうな物語を創ってみたいと思っています。イメージとしては、ヴァルキリープロファイルが一番近いと思います。

シミュレーションのフェーズとRPGのフェーズがあり、RPGパートでシミュレーションパートで戦うための兵士や将軍を育成するようなゲームです。プレイヤーは神となり、人間界の信者を増やしつつ他の神々と天界で勢力を争います。

信者の信仰心と数が神の力を決め、より強力な軍事力を手にできますが、信仰心を高めるには時に厳しい環境に信者をおく必要があり、数を増やすには甘い環境を準備する必要があります。

RPGパートでは信者の中でも飛びぬけた能力を持つ者(エインへリアル)を自ら操作しクエストをクリアしたりレベルを上げたりします。ある程度成長し、天界で戦える実力が備わったら、何らかの方法で死んで天界に召されます。

ヴァルキリープロファイルで物足りなかった点

ヴァルキリープロファイルというゲームは面白かったんですが、シミュレーションパートが自動進行で操作する余地がなく残念でした。もしかしたら私がイメージしていたみたいに、シミュレーションパートもちゃんと作りこむ予定だったのかもしれませんが、容量や時間等々の都合で泣く泣くあきらめたのかもしれません。

シミュレーションゲームとRPGの組み合わせ方

シミュレーションRPGというジャンルはファイアーエムブレム辺りを始まりとして(もっと遡るとボコスカウォーズというファミコンゲームが最初だと思います)いろいろな形で発展してきたジャンルですが、シミュレーションゲームがRPG要素を取り入れるパターンがやはり自然なようです。

RPGがシミュレーション要素を取り入れるパターンはRPGが勝ちすぎて、シミュレーションRPGというよりはRPGのミニゲーム的にシミュレーション要素が入っているような形になっている気がします。ロマンシングサガ3とか、サガフロンティア2とか。

とはいえ、シミュレーションゲームもRPGもじっくり考えて進めるタイプのゲームであるため、組み合わせの相性はよく、今後も新しい組み合わせ方のシミュレーションRPGというジャンルが生まれてくる可能性は十分あると思います。

今やっているゲームは戦国IXA。硬派なテキストゲームが面白いわけ

ゲームはオンラインで見知らぬ人と協力し合う時代

昔からRPGやシミュレーションゲームが好きでよくやっていました。最近のオンラインゲームでも同様のゲームをやりますが、昔に比べるとすごい時代になったと思います。

かつては一人でこつこつやるのが普通。友人とシミュレーションゲームをやることはありましたが、1日数時間のプレイで終わるはずもなく、後日何度も集まらなければならず、なかなか最後までプレイすることはできませんでした。

ところが今となっては顔も見たことがない全国の人たちと、時に戦い、時に協力しあい、ゲームを進めることができます。会社のように決まった上下関係もない人たち、気に入らなければすぐに離れられる人たちが、チームになってそれぞれの役割を果たし目的を達成しようとするのを見ていると、本当にすごい時代になったと思います。

硬派なオンラインゲーム戦国IXA

戦国IXAはそんなオンラインゲームで初めてちゃんとやったゲームでした。面白すぎて時間を取られすぎ、生活に影響が出始めたので一旦はやめたんですが、その後にやったゲームがサービス終了してしまい、また戻ってきました。

オンラインゲームにもさまざまなものがありますが、戦国IXAのようなテキストベースのゲームが一番長く楽しめると思います(最近は戦国IXAもごちゃごちゃしてきましたが)。

テキストベースのゲームとは、戦闘の結果が文書で表示されるなど、文字情報中心でゲームが進むものです。派手なエフェクトやBGMもなく、ただ淡々と敵を攻撃し、敵からの攻撃を防ぐわけですが、極まってくると1秒単位での調整が必要になったりなかなか奥が深いです。

相手が人間ならではの読み合い

相手の過去の戦闘結果が開示されているので、結果やレベルをもとに相手の戦力を推定し勝てる相手に勝負を挑む。勝てると思って勝負を挑んだら、その隣の強い人から援軍を送られて負けたり、援軍を予測して速攻をかけてみたりと色々と読み合いがあります。

相手があることなので、いわゆるパターンに入ることはなく、前回上手くいった方法が今回上手くいくとも限りませんし、逆もまた然りです。

また、文書というのは非常に想像が膨らみます。ゲームでリアルな映像や音楽で表現するのには限界があり、かつその表現を超える想像が難しくなります。一方で文書はあまりにも情報が少なすぎて各自で想像するしかなく、逆に自分の想像力があればあるほど自由に場面をイメージできます。

この面白さは小説に通じるものがあるかもしれません。