物語全般に共通する成長する気持ちよさ

面白い物語に共通する気持ちよさ

読んでいて、見ていて面白い物語の一つの類型として成長する、レベルアップするというものがあります。もっともダイレクトにその気持ちよさを追求しているのはRPGです。

RPGはゲームですがゲーム全体が一つの物語となっているゲームです。次によく見るジャンルが漫画です。ドラゴンボール、キンニクマン、ワンピース等々インフレ的に強くなっていく様子が非常に気持ちいいです。

この気持ちよさに目を付けて、ラノベにしているのが最近流行っているゲームの世界をベースにしたラノベです。 “物語全般に共通する成長する気持ちよさ” の続きを読む

暗黒女子の面白いアイデア・仕掛け

暗黒女子はリアリティに欠ける物語?

暗黒女子のネタバレを含んだあらすじを知りたい方はこちらの記事を参照してください。今回の記事もネタバレを含みます。

今回は小説のアイデアについて、感想を書きたいと思います。暗黒女子は朗読会という舞台設定で独自性を出している小説だと思いました。

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時系列どおりに並べない物語。逆から、ランダムで読者を不思議な感覚にする。

時系列を逆に進む物語

物語というのは、基本的に時系列どおりに並んでいるものですが、そのルールをあえて逸脱することにより、他の物語と差別化を図る物語があります。時系列を逆に進むメメントという映画は、普通に時系列順に並べると普通の話なんですが、逆に進むことによって、主人公の10分しか記憶をもてないという状況を読者も追体験することができます。

そういう設定は非常に特徴的で面白いですが、一般的にならないのは、主人公が記憶を10分しか保てないなど、通常とは異なる状況にする必要があるため、なかなか扱いが難しいためだと思います。 “時系列どおりに並べない物語。逆から、ランダムで読者を不思議な感覚にする。” の続きを読む

物語で人を感動させるポイント3選。自分が何に感動するか

自分が何に感動するのかを考える

物語において、読んでいて感動するポイントをいかに自然に作れるかは重要な部分だと思います。感動ポイントを作るのがとても上手だと思うのはワンピースです。ワンピースは途中までしか読んでおらず、読んでいたのはもう数年前の話に成りますが、この作品で何度泣かされたかわかりません。

今回は、あくまで私見ですが、人が思わず感動してしまう鉄板のポイントについて書いてみたいと思います。 “物語で人を感動させるポイント3選。自分が何に感動するか” の続きを読む

自分は何に感動するのか。スコット・ディンズモア氏のTEDカンファレンスを見て

英語の勉強方法について昔学んだこと

英語の勉強の仕方として昔読んだ本に英語は絶対勉強するなという本があります。この本を読んで感じたのは、赤ちゃんが言葉を覚える過程がもっとも自然な言語の習得方法で、いきなり読み書きから始まる英語の勉強は人間の言語習得のやり方からはかけ離れているということでした。 “自分は何に感動するのか。スコット・ディンズモア氏のTEDカンファレンスを見て” の続きを読む

物語の主人公にも様々な類型がある。行動型、頭脳方、強い主人公、弱い主人

物語の主人公の類型

物語の中心となる主人公は、読者を惹き込む魅力的な存在である必要があります。魅力というのは、完全無欠な存在でなければ備わらないものではなく、むしろ何か欠点があるほうが親近感が沸き、感情移入がしやすくなったりします。

主人公にも、属性ごとに色々なパターンがあるように思います。 “物語の主人公にも様々な類型がある。行動型、頭脳方、強い主人公、弱い主人” の続きを読む

物語の基本は不快から快へ、障害の出現から突破へ

物語の基本的な流れはマイナスからプラス

昨日から物語の気持ちよさについて考えていますが、不快な感情や困った状況、とにかく読者がマイナスの感情を抱く描写は物語を創るうえで欠くことができない要素です。では、ただ単にマイナスのであればいいのでしょうか。

マイナスの状況には条件がある

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物語において読者が気持ちよくなる3つの状況とは。

物語の面白さは読者が気持ちよくなれるかどうか

物語を読んでいて読者が面白いと感じられるかどうかは、読者が気持ちよいという感情を抱けるかどうかにかかっています。

気持ちよいというのは、単純な勧善懲悪でスカッとするというもの以外にも様々なタイプのものがあると思います。 “物語において読者が気持ちよくなる3つの状況とは。” の続きを読む

NARUTOを3巻まで読んだ感想。ONE PIECEとの共通点が多数。

LINEマンガの無料キャンペーンでNARUTO15巻無料

最近の出版業界は大丈夫なんだろうかと心配になるぐらい無料キャンペーンを打ち出してタダで漫画を読ませてくれます。これによって今まで読んでなかった人が読んで、大人買いとかしてくれることで元を取ってるんだと思いますが、それにしても次から次へと無料で読めるため、直後に続きを読みたいと思ったとしても忘れて別の作品に手を出してしまいます。

今回はNARUTOがなんと15巻も無料だそうです。1巻から15巻というわけではなく、1巻から5巻のあとは飛び飛びですから読んだことない私としては実質5巻無料ということになります。

海外でもブレークしたほど有名な作品なので名前は当然知っていましたが、3巻まで読んでみて色々と初めて知りました。 “NARUTOを3巻まで読んだ感想。ONE PIECEとの共通点が多数。” の続きを読む

大航海時代を面白くする3つの要素。未知の世界への憧れと、困難を乗り越える物語。

好奇心をくすぐる世界観

剣と魔法の世界、宇宙戦争、戦国時代(ヨーロッパの中世や古代中国含む)等々、あまたの困難が待ち受けていそうな世界設定は色々とありますが、大航海時代も私の好きな世界設定の一つです。

大航海時代。それまで誰も知らなかったアメリカ大陸が発見され、世界は丸いと言うことが実証されようとしていた時代。公開技術が発達し、ヨーロッパの人々が大海原に乗り出し世界を席巻した時代です。

大航海時代が魅力的なのは、いくつかの好奇心をくすぐる要素があるためです。 “大航海時代を面白くする3つの要素。未知の世界への憧れと、困難を乗り越える物語。” の続きを読む