Tales from the Borderlands。現在から過去を語る構成の2つのメリット

ニコニコ動画で見た”Tales from the Borderlands”

ニコニコ動画で、ゲームのプレイ動画をよく見ています。ブラウザゲームやスマホゲームはよくやっていますが、最近は腰を落ち着けてコンシューマゲームをやる機会がほとんどなく、他人がゲームしている様子を動画で見る事で、そのゲームをやった気になっています。

思えば、子供の頃から幼馴染の年上の友人の家に上がりこんでゲームをプレイしている様子を眺めていましたが、その延長のような感じで自分でプレイしなくてもプレイ動画を見ているだけで結構楽しめます。

英語のゲームをよくプレイされる、ろへいさんという方が実況(ゲームをしながらしゃべる)ではなく、プレイするだけの動画として上げていた、Tales from the Borderlandsが今日見終わりました。

“Tales from the Borderlands。現在から過去を語る構成の2つのメリット” の続きを読む

感情移入ができる背景設定の3つのポイント

物語を作るうえで必要な背景設定

物語に思いついたすべてのことがかければいいのですが、いろんな背景やそのキャラクターの設定すべてを物語の中で表現しようとすると、キャラクターが不自然に冗長な語りを始めたり、文章中にやたら説明的な内容をはさんだ結果、物語のテンポが悪くなったりします。

そこで、物語の外で背景をできるだけ詳細につくり、その背景から来る行動やセリフを表現する事で、そのキャラクターをよりリアリティのあるものにして背景情報も小出しに明らかにしていく必要があります。

感情移入するためのポイント

“感情移入ができる背景設定の3つのポイント” の続きを読む

シミュレーションゲームを物語にする難しさ。

ロイヤルブラッドのプレイ動画を見て思ったこと

昨日ロイヤルブラッドの記事を書いてニコニコ動画を検索してみたら、ロイヤルブラッドのプレイ動画が一つだけありました。メガドライブ版でしたが、私の記憶の中にあるロイヤルブラッドのイメージそのままでした。 “シミュレーションゲームを物語にする難しさ。” の続きを読む

物語のレンジについて。どのレンジを物語の中心に置くか

大河ドラマから私小説まで物語が焦点を当てるレンジについて

物語を作るにあたって、どのレンジを対象とするかという話があります。アイデアが固まったら自然とレンジも決まってくるものなのかもしれませんが、ある程度レンジを意識していないと書きたいことが上手く整理できない気がします。 “物語のレンジについて。どのレンジを物語の中心に置くか” の続きを読む

プロットとは?ストーリーとプロットの違い。因果関係を簡潔にまとめる。

物語を書く前にプロットを作れとよく言われるが

中学生の頃の物語の作り方で、いちいちプロットのようなものは考えておらず、とりあえず書き出して思いつくままに書いていた覚えがあります。

しかし、物語を書く前にプロットをきちんと作らないといけないと言う話をよく聞きます。一方で、プロットというのがどういうものなのか、プロットにはどんな要素が必要なのかといったことについては明確にこれだというものに出会ったことがありません。

プロットとは因果関係をまとめたもの

“プロットとは?ストーリーとプロットの違い。因果関係を簡潔にまとめる。” の続きを読む

三島由紀夫先生の「命売ります」の構成【ネタバレ注意】その4

「命売ります」の構成分析シリーズ最終回

三島由紀夫先生の「命売ります」いよいよ三幕目の構成について分析させていただきます。前回の記事はこちら。最初の記事はこちら

恋人のような女性から逃げる機会をうかがう

“三島由紀夫先生の「命売ります」の構成【ネタバレ注意】その4” の続きを読む

三島由紀夫先生の「命売ります」の構成【ネタバレ注意】その2

「命売ります」の構成を詳細に分析する

前回の記事で、大枠の構成について分析した「命売ります」についてより詳細な物語の構成を分析していきたいと思います。

この小説も非常に面白く、短時間で読むことができたので面白く感じた要因というのがあると思います。その部分について掘り下げられたらと思います。

この物語が普通とは違う点

“三島由紀夫先生の「命売ります」の構成【ネタバレ注意】その2” の続きを読む

三島由紀夫先生の「命売ります」の構成【ネタバレ注意】

教科書にも出てくる三島由紀夫先生

三島由紀夫先生といえば、昔教科書で見覚えがあります。金閣寺や潮騒の作家として国語か日本史で覚えさせられたような記憶があります。その三島由紀夫先生の文庫本が本屋に行くと平積みされており、隠れた怪作小説発見との帯があったので思わず買ってしまいました。

物語はオムニバスのような形で進む

主人公が自殺に失敗して病院にいるところから始まり、「命売ります」という広告を新聞に掲載したことで、様々な事件に巻き込まれるという話です。

ここからはネタバレになります。

“三島由紀夫先生の「命売ります」の構成【ネタバレ注意】” の続きを読む