女神転生シリーズ。神も悪魔も妖精も一つの概念。善悪とは。

物語の原点、世界各地の多神教の神話体系

古代の物語の原典とも言える神話は世界中に存在し、神話ごとに様々な神が生み出されました。神話は物語なので、神を登場人物として構成する必要があり、必然的に多神教が一般的だったのではないかと思います。

そのうち、一神教が生まれ完全無欠の神を中心とした宗教が確立すると、多神教は神話と言う形でのみ残り、宗教としての地位は低下していったように思います。

そんな中、日本には八百万の神が存在し、神社は様々な神を奉っていることから、いまだに多神教が正式な宗教として残っているのは珍しいのではないかと思います。

神も悪魔も全部「悪魔」という概念にまとめてしまった女神転生

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スペースワールドで見た物語性。多少強引にせざるを得なかった宇宙というテーマ。

今年閉園するスペースワールド

魚を氷漬けにしたスケートリンクを作ろうとして話題になったスペースワールドが今年閉園します。

個人的には生きた魚を氷漬けにしたらかわいそうですが、死んだ魚を氷漬けにするのは別にいいのではと思いましたが、批判殺到で中止になってしまいました。

それが原因なのかは定かではありませんが、とにかく閉園が決まってしまって、いっそ吹っ切れたのか今年のキャッチコピーは「なくなるヨ!全員集合!」と、閉園を前面に押し出したものになっています。

https://www.youtube.com/watch?v=U4tbS5W3Q0E

明るく「全員集合!」と言っている周りに立っている人たち(エキストラの方だとは思いますが、実際の従業員の方達)の雇用は大丈夫なんだろうかと、大人ならではの余計なことを考えてしまうCMですが、私のような「8時だョ!全員集合」世代には懐かしいロゴとノリです。

当初は宇宙のテーマパークだったスペースワールド

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ファイアーエムブレムのような物語、ゲーム性と物語性の両立

ファイアーエムブレムによって確立されたシミュレーションRPG

1990年に発売された、ファイアーエムブレム暗黒竜と光の剣(以下FE)から始まったFEシリーズは30年近く経つ現時点においてもなお続編や派生作品が発売されているという息が長いタイトルです。

1作目のストーリーは裏切られて小さな島国に落ち延びた主人公とその手勢が巻き返して大陸を支配した悪の帝国を打ち負かすというストーリーで、その後のシリーズも劣勢から巻き返しを図っていくというのは共通しています。

リアルであるがゆえのシミュレーションゲームの課題

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ヒーローズ。能力系物語の面白いところ。難しいところ。

ヒーローズシーズン3を視聴中

dTVでヒーローズが8月14日まで公開されているので視聴中です。今シーズン3の10話目ぐらいです。ヒーローズは超能力を持った人たちが世界を救うというのが大筋の話です。

ワンピースやジョジョの奇妙な冒険、テラフォーマーズといった、ある共通のルールに沿って様々な能力を持ったキャラクターが互いに交錯しつつ話が進んでいくタイプの物語を、私の中で能力系物語と読んでいます。

大抵の場合、能力を持ったもの同士の戦いが話の中心になります。

ヒーローズのような能力系物語の面白さ

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ストーリーとしての競争戦略。経営戦略の物語化

すばらしい経営戦略は物語になっている

私も一応ビジネスマンに分類されるので、ビジネス書の類は比較的読むほうだと思います。物語を考える上では小説や漫画を読んだほうが直接的な勉強になると思いますが、ザ・ゴールのようにビジネス書の中にも物語と関係があるものがあったりします。ストーリーとしての競争戦略もそんなビジネス書の一つです。 “ストーリーとしての競争戦略。経営戦略の物語化” の続きを読む

物語の定義について考える

このブログにおける物語の定義とは

物語と一言で表現していますが、このブログにおいては例えば現実に存在した人の人生も一つの物語として捉えていますし、文章や映像だけではなく、音楽や料理のようなものの中にも物語性を見出せるものと考えています。

私の中で、漠然と物語についてかなり大雑把に捉えて考えていましたが、一旦、このブログにおける物語というものを明確に定義しておきたいと思います。 “物語の定義について考える” の続きを読む

感情移入ができる背景設定の3つのポイント

物語を作るうえで必要な背景設定

物語に思いついたすべてのことがかければいいのですが、いろんな背景やそのキャラクターの設定すべてを物語の中で表現しようとすると、キャラクターが不自然に冗長な語りを始めたり、文章中にやたら説明的な内容をはさんだ結果、物語のテンポが悪くなったりします。

そこで、物語の外で背景をできるだけ詳細につくり、その背景から来る行動やセリフを表現する事で、そのキャラクターをよりリアリティのあるものにして背景情報も小出しに明らかにしていく必要があります。

感情移入するためのポイント

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