ゲームブックの魅力。テキストで想像するゲーム。

かつてたくさんあったゲームブック

まだインターネットが一般的に利用されていなかった頃、携帯電話も無くスマホなんて想像だにできなかった時代に小学生だった私は、結構紙と鉛筆で遊べるゲームを自分で作ったり、友達が作ったりしたゲームを互いに遊びあったりしていました。 “ゲームブックの魅力。テキストで想像するゲーム。” の続きを読む

ストーリーとしての競争戦略。経営戦略の物語化

すばらしい経営戦略は物語になっている

私も一応ビジネスマンに分類されるので、ビジネス書の類は比較的読むほうだと思います。物語を考える上では小説や漫画を読んだほうが直接的な勉強になると思いますが、ザ・ゴールのようにビジネス書の中にも物語と関係があるものがあったりします。ストーリーとしての競争戦略もそんなビジネス書の一つです。 “ストーリーとしての競争戦略。経営戦略の物語化” の続きを読む

物語の定義について考える

このブログにおける物語の定義とは

物語と一言で表現していますが、このブログにおいては例えば現実に存在した人の人生も一つの物語として捉えていますし、文章や映像だけではなく、音楽や料理のようなものの中にも物語性を見出せるものと考えています。

私の中で、漠然と物語についてかなり大雑把に捉えて考えていましたが、一旦、このブログにおける物語というものを明確に定義しておきたいと思います。 “物語の定義について考える” の続きを読む

ロードス島戦記、ソードワールドRPG、ワースブレイド、TRPGの物語の作り方

中学生の頃ハマったTRPG

中学生の頃、仲間うちで流行ったTRPG(テーブルトークRPG)という紙面上で遊ぶゲームにハマった時期がありました。大体5人以上で週末か放課後に集まって、その日は数時間下手したら一日中やっていたような気がします。

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芸術は全て物語?物語を表現する4つの表現方法

物語にはどの程度の表現方法があるのか

小説、マンガ、映画等々、物語を表現する方法には色々なものがあります。物語を表現する上で必ずしも文字を使う必要はないと考えたとき、どの程度の表現方法があるのでしょうか。

物語と聞いてまず思い浮かべる表現方法は文字による表現です。次に映像や絵という視覚に訴える表現。次に、音による表現。そして変わったところでは匂いや味による表現にも物語を見出すことができるかもしれません。

①文字による表現

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アジャイル開発、マシュマロチャレンジ、案ずるより産むが易し、とにかく経験値が重要という話し

経験は誰にでも蓄積できる

小説に限らない話ですが、才能がいくらあっても経験を重ねないと本当にすごいものはできません。才能は生まれ持ったものですが、経験は時間をかければ誰でも蓄積していくことができます。

トライアンドエラーの威力、アジャイル開発、マシュマロチャレンジ

アジャイル開発というシステム開発手法は何度も試作検証を繰り返し、システムを開発していく手法です。一般的なシステム開発は計画→設計→プログラミング→テストを順を追ってやっていき、前のステップに戻るのを極力避けます。しかしアジャイル開発は部分的に上記のサイクルをとりあえずやって、少しずつ範囲を広げて何度も計画からテストまでを繰り返します。

マシュマロチャレンジというのは、実話か不明ですが、経営者グループと弁護士グループと幼稚園児グループでマシュマロとパスタとテープ等を使っていかにマシュマロを高い位置で安定させられるかというゲームをやったときに、幼稚園児グループが勝つという話です。

なぜ幼稚園児グループが勝つのか、経営者グループも弁護士グループもまずは頭の中だけで検証し、1回で一番高い位置にマシュマロを安定させられる方法に挑戦しようとします。ところが、幼稚園児にはそんな頭はありませんので、いきなり試行錯誤を始め、何度も失敗を繰り返しながら徐々に高い位置にマシュマロを安定させていくそうです。結果的に、とにかくチャレンジを繰り返す幼稚園児のほうがより高い位置にマシュマロを置けるという話です。

全ては案ずるより産むが易し

要は案ずるより産むが易し、小説に関しても、あんまり色々考えずにとりあえず書いてみることが重要かなと思います。いきなり数百ページの物語を書き出そうとすると途中で挫折してしまいそうですが、アイデアとか構成とか表現とかはとりあえず書いてみてちょっとづつ見直すというアジャイル開発のようなやり方でやったほうが結果的にいいような気がします。

ちなみに、こうして毎日800字以上の文章を書いているのも訓練の一つだと思っています。

小説家になるには?賞に応募?ネットで公開?

小説家になる方法

このブログでは物語の書き方を中心にまとめていこうと思っていますが、今回はちょっと違った視点で小説家になるにはどうすればいいの?という点について考えていきたいと思います。

小説家とは、自分が書いた小説が何らかの形で世に出ており、お金を払って読んでくれる人がいることとします。

また、そうなるためには少なくとも、この人は小説家だと一般の人(その小説家と面識がない人)に認知されている必要もあります。

賞に応募して小説家になる

昔からある方法としては、賞に応募して入賞してしまうことだと思います。

今回この記事を書くために調べて初めて知ったのですが、直木賞とか芥川賞ってそういう公募があるわけではなく、すでに出版された小説の中から勝手に選ばれるんですね。

つまり、直木賞作家とか芥川賞作家とか言われる人たちは、その前からすでに作家(小説家)じゃないとなれないみたいです。

小説家になりたいという願望を食い物にする人たち

どんな賞の公募があるかは調べればたくさん出てくるので他のサイトに譲るとして、賞に応募してというと、百田尚樹先生の「夢を売る男」という小説を思い出します。

(ここから物語のネタバレです)とある出版社が賞を主催して、小説を集め、落選した人に「非常に惜しかった」と電話をかけ、自費で出版なら可能と話を持ちかけます。

その費用には出版社の利益も上乗せされており、出版社は全く出費せずに本を出版するとともに、出版した時点ですでに利益を得ているというからくりです。小説は売れても売れなくても関係なし。

これ、私なんか確実に引っかかりそうだと思いながら読んでいました。

単に小説家というステータスを得たいのであれば金で買えるという話で、自費で出版する人も傍から見るとだまされているわけですが、本人は幸せなわけです。費用はバカ高いですが、自分の本が店頭に並ぶのは本当なので。

ちなみに主人公は人でなしなんですが、だまして出版させる本はきちんと読み込んでいて、お金を払ってくれるお客様に対して接するプロ意識みたいなものもあるのが面白かったです。

小説投稿サイトで有名になる

最近では「小説家になろう」に代表される自由に小説を公開できるサイトもあり、そこでランキング上位になれば小説や漫画として出版されたりするので、面白い小説さえかければ、昔よりもチャンスは増えているような気がします。

短編小説は長編小説の練習になる?トリック・ロジック・レトリック

ネットで小説の書き方みたいなものを検索していたら、「短編で学ぶ小説講座」というPDFを見つけたので紹介します。

短編小説と長編小説の違い

短編と長編は書ける情報量以外は特に変わらないと書いてあるものの、短編はワンシーンを切り出すイメージ、長編は大アイデア・中アイデア・小アイデアのピラミッド構造になっていると書いてあります。

小説に共通の条件

その後の話は短編、長編共通でいえる、小説に必要な条件についてです。共通の条件とはトリック、ロジック、レトリックだそうです。

・トリック:広い意味で騙しのアイデア

・ロジック:話の辻褄が合っているかどうか

・レトリック:表現力

この三つの条件のほかに、頭に「フック」(最初の1,2行で読者をつかむとっかかり)と後ろに「お得」(読後に何かを得られること)が必要だそうです。「お得」は全部最後に「く」で韻を踏もうとして若干無理矢理感がありますね。

各条件の私なりの解釈

トリックというのは、その物語の核となるアイデアだと思います。私が最初に書いたギャップのような話も入るような気がします。意外性というか、そうきたか!みたいな。小説だけでなくどんな物語でもここが一番重要だと思います。

ロジックは当たり前に見えて実は結構難しいんじゃないかと思います。特に長編になればなるほど、最初のほうに書いていたことを忘れて、矛盾したことを書いてしまったり、頭の中の想像だけで書いていると、現実にはありえないことを書いてしまったり。ここはそういった辻褄だけではなく、物語の構成全体もロジックだと思います。

このPDFの中でも、面白い小説だったのに、バイクのアクセルを「踏んで」しまって一気に嘘くさくなってしまったみたいなことが書いてありました。バイクのアクセルは踏むのではなく回します。

レトリックは確かにあったほうがいいと思いますが、最近「小説家になろう!」というサイトで公開されていた盾の勇者の成り上がりという小説を読んで思ったのは、文章表現がどうこうではなく(失礼なことを書いて申し訳ありません)内容が面白ければ面白いんだということでした。

とはいえ、リアル鬼ごっこを本屋でチラ見した時は、どうしても受け付けませんでした。アイデアは好きだと思うのですが、文章がダメでした。これはレトリックの問題だったと思います。

私はトリック>ロジック>レトリックの順で重要なんじゃないかと思います。

小説家、作家、とにかく物語を作りたい。そのためのさまざまな情報をまとめます

はじめまして。

私はどこにでもいる平凡なサラリーマンです。普通に大学を出て、普通に社会人になり、普通に家庭を持ち、普通に暮しています。

特に今の仕事に不満があるわけではないのですが、これが生きがいだとか、天職だとか感じることもありません。
自分が本当にやりたいことって、これなんだろうかと漠然とした疑問を持ちながら日々の業務に忙殺されて毎日が過ぎていきます。

ふと改めて、自分が好きなこと、やりたいことって何だろうと考えたとき、子供の頃よく小説を書いていたことを思い出しました。まあ、内容は何かのパクリだったり、漫画の丸写しだったり今見返せばどうしようもないものだったと思います。

本ブログでは、人が面白いと感じたり、感動したり、何かに惹き込まれたりすることについて、気づいたことを記録していきます。基本的には、小説、マンガ、映画などの物語を題材にして、この物語のここがこうだから面白いと感じるとか、感動するといったような分析を行いたいと思っています。また、面白い物語をつくるためのアイデアや構成、表現方法についての一般論についても触れていきたいです。

その気づきを自分が将来書こうと思っている小説に反映させて、面白い、人が引き込まれるような物語を一つでも作れたらいいなと思っています。

もともとSFやファンタジー小説をよく読んでいたので選択する物語もそっちに偏ると思います。また、「小説」と言っていますが、テーマは物語全般で、特に最近はじっくり小説を読む時間がないことから、マンガやアニメのようなスキマ時間ですぐ見れてしまうようなものが多くなってしまうかもしれません。また、創作された物語に限らず、実体験を通して経験したことなども感動や面白さを感じるものであれば記事として取り上げる可能性があります。

メインテーマは物語の分析になりますが、記事の3分の1ぐらいは物語の分析と関係のない自分の興味があることについて書いていきたいと思っています。