人間万事塞翁が馬、禍福あざなえる縄の如し、不利が有利になる物語

面白い物語に含まれる不利が有利になるギミック

以前一通りよんだ小説家になろう盾の勇者の成り上がりという物語では、剣の勇者や弓の勇者、槍の勇者という特定の武器に特化した勇者がいる中で、主人公は盾の勇者という攻撃がほとんどできない勇者として現実世界からゲームのような世界に召還されたという物語でした。

盾の勇者というフレーズに惹かれて読み始めましたが、盾の勇者は攻撃力がほとんどないがために、仲間の協力が必要であり、徐々に仲間が増えていき、チームとして動くことで、他の勇者より優位になっていくという展開になっていました。

一見すると、ものすごく不利な状況に見えることが、環境によっては有利に働くという物語上の仕掛けはいろいろなところに見受けられます。

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物語全般に共通する成長する気持ちよさ

面白い物語に共通する気持ちよさ

読んでいて、見ていて面白い物語の一つの類型として成長する、レベルアップするというものがあります。もっともダイレクトにその気持ちよさを追求しているのはRPGです。

RPGはゲームですがゲーム全体が一つの物語となっているゲームです。次によく見るジャンルが漫画です。ドラゴンボール、キンニクマン、ワンピース等々インフレ的に強くなっていく様子が非常に気持ちいいです。

この気持ちよさに目を付けて、ラノベにしているのが最近流行っているゲームの世界をベースにしたラノベです。 “物語全般に共通する成長する気持ちよさ” の続きを読む

最強の問題集とは?○○を最強の問題集と考える2つの理由

凡人が資格試験に合格する最短経路

私の資格関連の記事をご覧になった方であれば、○○に何が入るかは、すぐにわかると思います。

私の中でどんな問題集よりも重視すべき問題集であり、最小限の労力で難関資格に合格したいと思うのであれば模試や確認テストよりも何度も解きなおして欲しいと考えているものになります。 “最強の問題集とは?○○を最強の問題集と考える2つの理由” の続きを読む

暗黒女子の面白いアイデア・仕掛け

暗黒女子はリアリティに欠ける物語?

暗黒女子のネタバレを含んだあらすじを知りたい方はこちらの記事を参照してください。今回の記事もネタバレを含みます。

今回は小説のアイデアについて、感想を書きたいと思います。暗黒女子は朗読会という舞台設定で独自性を出している小説だと思いました。

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暗黒女子のストーリー・構成を分析【ネタバレ注意】

不思議な構成の物語「暗黒女子」

暗黒女子という、物語そのものとは別のことで有名になった小説を読んでみました。亡くなったサークルの前会長である白石いつみについて、5人の女子高校生が自作小説の朗読会で小説を通して互いを犯人と主張しあうという設定で、淡々と進むミステリーです。

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働かないアリがいないと巣が滅ぶ?働かないことが必要な2つの要因

2割のアリはサボっているという話

アリの2割はサボっているというのは結構有名な話で、そのサボっている2割のアリを取り除くと、残りの中から2割がサボりだすそうです。

サボるというのはどうしてもネガティブな表現で、この話の文脈では「いかにそのサボる割合を減らすか」といった話になりがちです。

働かないアリに意義がある

以前買ったビジネス書に、働かないアリに意義があるという本があり、非常に興味深かったので紹介します。 “働かないアリがいないと巣が滅ぶ?働かないことが必要な2つの要因” の続きを読む

ザ・ゴール第八章を分析。制約理論の5ステップ。セントラル・クエスチョンの先へ

ついに最終章。ザ・ゴール第八章は第三幕

ザ・ゴール第八章は、メインプロットのセントラル・クエスチョンである「主人公は工場を救えるか?」とサブプロットのセントラル・クエスチョンである「主人公は幸せな家庭を取り戻せるか?」を解決した後の話しになります。

セントラル・クエスチョンが解決してめでたしめでたしで終わらず、実は本当に解決しないといけない問題は別にあったという展開は物語にはよくあります。

ザ・ゴールは実に30年ぐらい前にアメリカで出版された物語ですが、その頃からこういった展開が普通に存在していたんですね。

惰性により工場は再度危機的状況に

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ザ・ゴール第七章を分析。第二幕の最終局面。工場は救われるが真の解決はまだ先。

物語は最終局面に向かうが未だ真の解決に至らず

ザ・ゴール第七章では、ついにライバルのヒルトンとの対決に向けて準備が整い、従来の常識に囚われた世界と対決し勝利する章になります。

三幕構成でいうセカンドターニングポイントは他の工場では成し得なかった成功を収めた後にもかかわらず、工場の成績を存続の判断を行うライバルのヒルトンに全否定され、工場が再び存続の危機に立たされるかもしれないという部分です。

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ザ・ゴール第六章を分析。DBRという最強の武器。全ては制約リソースの支配下に。

最終決戦に向けて最強の武器を手に入れる

ザ・ゴール第六章は三幕構成で言うと、第二幕の後半のピンチ(ミッドポイントとセカンドターニングポイントをつなぐエピソード)になります。短い章ですが最終決戦でハッピーエンドを向かえるための重要な武器、DBR(ドラム・バッファ・ロープ)に気付く章です。

制約リソースの徹底活用によって工場の生産性は高まり、このまま工場を救えるのかと思いきや、新たな障害が立ちはだかります。工場の全てのリソースがフル稼働している結果、不要な在庫が積みあがり工場が再度混乱し始めます。

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専業主婦はズルい?生涯で1,500万円の得?健康保険料、年金保険料などその金額は?

サラリーマン家庭の専業主婦は優遇されている?

同僚の独身女性が「専業主婦は保険料など負担がないのに、健康保険や年金の制度を利用できるし、子供がいれば児童手当ももらえる。私はそういったもののために負担を強いられている」といったようなことを言っていました。

うちは奥さんが専業主婦なので、冗談で「私のお金返して」的なことを言われ、ふと、専業主婦はどれぐらい優遇されているのか、そして、働いて給料を貰っている人はどのぐらい負担が増えているのか調べてみました。適当な仮定でざっくりと調べただけなので間違っていたらご容赦ください。 “専業主婦はズルい?生涯で1,500万円の得?健康保険料、年金保険料などその金額は?” の続きを読む